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  • 執筆者の写真ひろみ 藤井

性別越境する看護師にとっての「同性ケア」の経験研究について ご協力のお願い

私たちは「性別越境する看護師にとっての『同性ケア』の経験」をテーマに、看護学の研究をおこなっている研究チームです。日本では、ご周知の通り2003 年に性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律(GID 特例法)が成立し、性別違和を持つ場合、一定の要件が満たされれば戸籍上の性別変更も可能となりました。法の施行から12 年がたち、看護学の分野でも、少しずつ多様な性のあり方が重要視され注目されるようになってきました。しかし日本では欧米に比べて、研究論文などは依然として少ない状況が続いています。そんな社会状況を背景に、私たちは看護師として働く私たち自身の同僚の中にも、当然、性別違和をもっている人がいると考えています。そして、性別越境する看護師の経験を、明らかにしたいと考えるようになりました。特に今回の研究では、身体的ケアを行う看護師が、『同性ケア』を行う際の経験を中心に、看護師の性別と看護ケアの関係を、明らかにをしたいと考えています。

■お願いしたいこと

研究に参加し、インタビューにご協力をいただけませんか?看護師・保健師・助産師で、性別越境(トランス)をしているか、その過程にある方に、インタビューへのご協力を、お願いしています。具体的には、


① トランスの前後(あるいは過程)での、同性・異性の患者さんへの看護の経験について、お聞かせください。

② インタビューは、長くとも90 分程度で2~3回を予定しています。これは、お話くださる方が疲れないようにということと、聞き手が十分にお話の内容を理解できるようにするためです。

③ インタビュー場所は、NPO女性とクィアのための情報センター(大阪市北区西天満)など、公的で安全な施設のなかから、あなたがリラックスでき、ご利用いただきやすい場所をご相談して、準備いたします。

④ インタビューを担当する研究者は、これまでLGBTの医療・看護・福祉に関する研修や活動経験のある看護研究者2名のうちいずれか(次頁に名前を挙げています)が担当致します。またインタビューデータの文書化などの作業は、研究者自身か末尾に書いています経験豊富な事業者(個人情報保護に関する契約を結んでいます)が行います。

⑤ インタビュー内容は記録(録音)をし、お話しくださった内容を誤解しないように理解したいと思いますが、記録をすることについては必ず説明し同意をいただいた上で、おこなっております。またいったんご協力の意思表示をされた後でも、インタビューをお断りになることもできます。

⑥ ご協力いただくにあたっては、下記の「お約束すること」を厳守致します。


■お約束すること プライバシーを守ります。

インタビュー内容や記録物は、プライバシー保護とあなたの不利益にならないことを目的に、厳重な管理をいたします。具体的には、書類やインタビュー記録物などは末尾に書いてある研究代表者の研究室の専用引出しに、施錠して保管します。またデータの保管期間は2020 年までとし、それ以前でも論文出版が早くできれば出版後2年以内に書類・電子データともに滅却破棄を致します。研究中や研究結果を公表する際には、個人が特定されないように内容を匿名化し、いかなる発表の際にも、個人が特定されることはありません。 あなたがこの研究の内容について「知る権利」を保障いたします。 この研究の内容や結果の公表については、Web 上にてお知らせし、いつでも知ることができるように致します。URL・www://iinaa/net/

研究に参加するかどうかは、自由な自己決定によることを保障いたします。 この研究にいったん参加されても、協力を辞めたり、中断したりできます。ただし、研究が進み分析段階に入った後でのご辞退は難しい場合がありますが、この場合も可能な限り、対応致します。また研究に参加の意思表示をしていただく際には、ご自身の好きなお名前で参加ください。同意書・研究協力辞退書などの書類への記名に際しても、ご自身で決められたお名前でお願い致します。

快適に不利益のないように研究に参加していただけるよう、配慮し相談して進めていきます。 インタビューを受ける時間的制約を最小限にするため、できる限り便利な場所で、スムーズな進行を致します。またインタビュー会場までお越しいただく金銭的ご負担の軽減のため、薄謝をご用意しています。インタビューでは、現在の職場などでの「同性ケア」の経験について、自由にお話しください。ただし、話したくないと思われることを無理にお話いただく必要はありませんし、無理にお話をお願いすることもございません。


なお,この研究は神戸市看護大学倫理委員会の審査・承認(番号2014-1-35-2)を受けて実施しています。


性の多様性を認める社会の実現に向け、また多様な生き方を看護の立場から応援し実現したい、という思いでこれまでも、これからも、長く研究や活動に取り組んでまいります。このような意をお汲みいただき、ご協力いただければ幸いです。本研究にご参加いただける場合は、次頁「研究参加に関するお問い合わせ・お返事について」をご覧のうえ、メールもしくはお電話でご連絡ください。また、この研究に関するご質問なども、お気軽に連絡先までお願い致します。

どうぞよろしくお願いいたします。


性別越境する看護師にとっての「同性ケア」の経験研究チーム

研究代表者:藤井ひろみ(助産師,神戸市看護大学ウィメンズヘルス看護学・助産学)

共同研究者:中田ひとみ(看護師,訪問看護ステーションならまち,性と生を考える会代表)蘭由紀子(社会学者,追手門学院大学)松葉祥一(哲学者,神戸市看護大学)

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